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鼻詰まり・鼻水

鼻詰まり・鼻水について

鼻詰まりは、鼻の粘膜が腫れて鼻の通り道が狭くなったり、鼻水が鼻道~鼻副鼻腔に溜まったりすることで空気が通りにくくなり生じます。鼻が詰まると息が苦しくなったり、口で呼吸するようになったりします。

鼻水は、鼻の粘膜から分泌される液体です。鼻水には、鼻を湿らせて乾燥から守る、異物を洗い流す、細菌などの病原体を外に排出するなどの役割があります。鼻水は鼻粘膜だけではなく副鼻腔からも産生されるため、風邪のウイルスなどにより鼻粘膜腫脹が生じると、副鼻腔に貯留してしまいます。このうっ滞した鼻水に細菌が感染すると副鼻腔炎を生じてしまいます。

鼻詰まり・鼻水の原因について

鼻詰まり・鼻水の原因は、大きく分けて以下の3つがあります。

  • ウイルスや細菌などの感染
  • アレルギー
  • 鼻の構造や機能の異常

ウイルスや細菌などの感染

風邪やインフルエンザを筆頭とした様々なウイルスや、免疫低下時に鼻腔~副鼻腔炎に元々存在する細菌に感染することによって、鼻の粘膜が腫れて鼻づまり・鼻水が起こります。

アレルギー

ダニ・ハウスダストなどの通年性アレルギー抗原や、スギヒノキ・イネ・キク科の花粉といった季節性アレルギ―抗原によって、鼻の粘膜が腫れて鼻づまり・鼻水が起こります。

鼻の構造や機能の異常

鼻中隔弯曲症や未発達な鼻の構造(10歳未満)など、元々鼻水が出しにくい機能の異常によって生じやすくなります。

鼻詰まり・鼻水を起こす病気の種類について

鼻詰まり・鼻水を起こす病気は、以下のようなものがあります。

  • 風邪(インフルエンザ)などによる「急性鼻炎」
  • 副鼻腔炎
  • アレルギー性鼻炎
  • 鼻中隔彎曲症

「急性鼻炎」

こどもは集団行動することが多く、頻繁に風邪のウイルスに罹患します。
風邪を発症すると、鼻粘膜からのどの粘膜まで炎症が生じ、サイトカインという刺激物質によって鼻水が産生されます。また粘膜腫脹も来す為、物理的にも鼻閉を生じ息苦しくなります。

「副鼻腔炎(蓄膿症)」

風邪やアレルギー性鼻炎による鼻閉があると、鼻水が副鼻腔から出てくるのが難しくなり溜まってしまいます。
この副鼻腔に溜まった鼻水に細菌が感染してしまい「急性副鼻腔炎」が引き起こされます。
急性副鼻腔炎は「鼻閉・鼻水」だけではなく、「後鼻漏による咳」や「頭痛」など多くの合併症を引き起こします。
また長期間放置してしまうと「慢性副鼻腔炎」に発展してしまい、「嗅覚障害」なども引き起こす為、早期治療が推奨されます。

「アレルギー性鼻炎」

近年はこどもの内からアレルギーを発症することが多く、小さい頃からよく鼻詰まりが生じます。スギなどの季節性アレルギーだけではなく、ダニ・ハウスダストといった通年性アレルギーも罹患者が多い為、年中鼻詰まりを起こすこどもが多くなってきています。
また痒みや炎症物質による血管拡張も伴うため、お子さんの場合は「鼻血」を頻繁に出すことがあります。

「鼻中隔湾曲症」

前述の通り、鼻が発達段階で左右に湾曲している方は元々鼻の空気の通り道が狭くなっています。その為、アレルギーや風邪による鼻炎を生じ粘膜が腫脹してしまうと、すぐに鼻が詰まってしまいます。また合併症として副鼻腔炎もとても生じやすい為、鼻炎が生じた場合には内服や鼻水吸引での予防が大切です。

各疾患の治療法について

鼻詰まり・鼻水を起こす病気の治療法は、原因によって異なります。

ウイルスや細菌などの感染

抗菌薬や去痰剤などの薬物療法で、原因となっている感染症を治療し症状を軽減させます。

アレルギー

抗アレルギー薬や点鼻ステロイド薬などの薬物療法で、アレルギー反応を抑えます。

鼻の構造や機能の異常

粘膜腫脹時は去痰剤や、点鼻ステロイド薬で症状を和らげます。症状が強い方は、手術などで鼻の構造や機能を改善します。

まとめ

鼻詰まり・鼻水は、鼻の粘膜が腫れて鼻の通り道が狭くなったり、鼻水がたまったりすることで起こる症状です。鼻詰まり・鼻水を起こす病気は、風邪やインフルエンザなどの感染から、アレルギーや鼻の構造や機能の異常まで、さまざまなものがあります。

鼻詰まり・鼻水が長引く場合は、医療機関を受診して、原因を調べてもらいましょう。

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