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鼻出血

お母さまや、お父さまはお子様の血を見るだけで、びっくりして大変御心配になってしまうと思います。
(私も医師ですが、お恥ずかしいことに自分の子供の怪我や血は冷静ではいられなくなってしまいます。)
特に、お子様の鼻血は耳鼻科医をしていると頻繁に遭遇する耳鼻科疾患の一つです。

お子様は鼻の粘膜が弱く、運動したりのぼせてしまったりするだけで鼻血がでてしまうので、5~10分ほど圧迫止血すれば問題ない物がほとんどです。
しかし頻繁に鼻出血を起こすお子様は、多くがアレルギー性鼻炎や鼻副鼻腔炎を罹患しており「鼻を搔いてしまう」事が、原因となっています。
鼻血が出るときは、決まって鼻中隔(鼻の中央の壁)の前の方にある「キーゼルバッハ」という部分から出血します。
この部位は入口に近く、鼻を触ったりほじったりするとすぐに刺激される部位です。

アレルギー性鼻炎や鼻副鼻腔炎を患っているお子様は、日中意図的に掻いたり触ったりするだけでなく、寝ている間も自然に触ってしまうことが多いです。
その為刺激を受けて血管が拡張してしまったり、少しの刺激で血が出てしまう事が日常茶飯事になってしまいます。
刺激がなくとも鼻粘膜は炎症で充血している状態なので、「泣いたり運動するだけ」でも鼻出血は容易に出やすくなります。

鼻血がでてしまったときの対処としては、

  • まずは周りの大人が落ち着く
  • 鼻翼(柔らかい前の部分)をつまんで下を向き、5分ほど抑える

事が推奨されます。
しかし根本的に鼻炎等を抑えないと出血は繰り返すので、鼻血を繰り返す場合は焦らず来院してご相談くださいね。

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