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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる無呼吸になったり、もしくは浅い・弱いなどの低呼吸になったりする病気です。

日本における潜在患者は約300万人ともいわれています。

特に最新の研究では、「日本人の成人男性の15%」とも言われており、いびきをかいている方は一度は検査が必要です。

10秒以上無呼吸や低呼吸が続く状態が1時間に5回以上認められ、日中の眠気や中途覚醒、倦怠感などの症状がある場合に、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群のリスク

この病気の怖いところは、睡眠中に体へさまざまな負担がかかることです。その最たるものが、心臓への負担です。

SASを放置すると、心臓に大きな負担を与え、冠動脈疾患や心筋梗塞、脳梗塞などの発症につながり、突然死のリスクも高まります。

一見、怖い病気ですが、SASは治療方法が確立しています。放置をすることで前述のような突然死や眠気による事故などを引き起こし、自身のみならず他者の命も脅かす結果を生みかねません。
したがって、早期発見・早期治療が重要になります。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

  • いびきをかく
  • 睡眠中に呼吸が止まる、息苦しさを感じる
  • 夜中に目が覚める、寝付きが悪い
  • 何度もトイレに起きる
  • 寝汗をかく・寝相が悪い
  • 熟睡感がない
  • 倦怠感・頭痛
  • 日中の強い眠気
  • 集中力・記憶力の低下
  • 抑うつ状態(やる気が出ない、イライラなど)
  • 性的欲求の低下
  • ED(勃起機能不全)

睡眠時無呼吸症候群の疑われる人の特徴

  • 肥満
  • 小さいあご、小顔
  • 太い(短い)首
  • 男性・閉経後の女性
  • 加齢
  • 家族歴(遺伝)
  • 鼻づまりなどの鼻症状
  • アルコール・睡眠薬
  • たばこ
  • アデノイドや扁桃肥大
  • 口呼吸
  • 舌が後方に落ち込む

睡眠時無呼吸は、成人男性に発生しやすいと思われがちですが、女性や子どもも発生します。女性の場合は閉経後の女性ホルモン分泌低下が、子どもの場合はアデノイドや扁桃肥大などがSASの原因になることがあります。

また、加齢により筋力が低下することで気道が閉塞しやすくなることも、SASの原因のひとつとして挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群と鼻疾患の関係性

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)や鼻ポリープ、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎などの症状で鼻づまりがあり、口呼吸の場合も、いびきや無呼吸を起こしやすく、SASの可能性が高くなります。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は、睡眠時の呼吸状態を計測する「簡易無呼吸検査」や「ポリソムノグラフィー(PSG検査)」などを行います。これらの検査は、夜間寝ている間に行うもので、身体にセンサーを装着しますが、痛みを伴うことはありません。また、当院では「ご自宅で」簡易検査、精密検査を行うことができる体制を整えております。入院の必要がない上、検査費も入院の場合と比較して抑えることが可能です。

検査を終えたら、後日、医師から検査結果の説明を受けます。SASの治療は病状・状況により方法が異なります。

詳しくは主治医の先生にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群の治療方法

SASの治療法には、CPAP(シーパップ)治療、口腔内装置(マウスピース)による治療、外科的手術による治療、生活習慣の改善などがあります。

「CPAP療法」は、装置からホース・鼻マスクを介し、空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないようにする治療方法です。圧力は、病状・状態に応じ医師が処方します。

CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、熟睡感が得られるようになります。また治療を続けることにより、眠気の改善、夜間のトイレの回数が減るといった、SASの症状の改善が期待されます。

さらに、高血圧の改善や、心血管疾患のリスクが軽減する可能性も報告されています。

CPAP治療は「対症療法」のため、継続的に治療することが必要となります。

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