耳が聞こえない
子供の耳が聞こえなくなる病気
子供の耳が聞こえなくなる病気は、大きく分けて「先天性難聴」と「後天性難聴」の2つがあります。
先天性難聴とは、生まれつき耳が聞こえない状態のことです。
先天性難聴の原因は、遺伝や感染症(梅毒・サイトメガロウイルス・風疹)、発育不全、低酸素脳症などさまざまです。
後天性難聴とは、生まれてから耳が聞こえなくなった状態のことです。
後天性難聴の原因としては、ムンプスウイルス感染症、中耳炎、頭部外傷、薬の副作用などが挙げられます。
先天性難聴
先天性難聴は、乳幼児健診で発見されることが多いです。
先天性難聴の症状としては、以下のようなものがあります。
- 言葉の発達が遅い
- テレビの音を大きくする
- 呼びかけに反応しない
最近では梅毒感染症が非常に多くなってきており、注意が必要です。
*医療漫画「コウノトリ」でも取り上げられています。
先天性難聴の治療法としては、補聴器や人工内耳などがあります。
補聴器は、音を大きくして聞こえやすくするものです。
人工内耳は、音を電気信号に変換して脳に直接送る装置です。
後天性難聴
後天性難聴は、突然耳が聞こえなくなったり、徐々に聞こえが悪くなったりすることがあります。
後天性難聴の症状としては、以下のようなものがあります。
- 耳鳴り
- 耳痛
- 聞き取りにくい
後天性難聴の原因によって、適切な治療法が異なります。
風邪やインフルエンザなどの感染症による難聴であれば、抗生物質の投与などで治癒する可能性があります。
中耳炎による難聴であれば、薬物治療や手術などで治療します。
頭部外傷による難聴であれば、手術やリハビリテーションなどで改善を図ります。
薬の副作用による難聴であれば、薬の量を減らしたり、別の薬に切り替えたりするなどの対応が必要です。
まとめ
子供の耳が聞こえなくなる病気は、先天性難聴と後天性難聴の2つに大きく分けられます。
先天性難聴は、乳幼児健診で発見されることが多いです。
後天性難聴は、突然耳が聞こえなくなったり、徐々に聞こえが悪くなったりすることがあります。
原因によって、適切な治療法が異なります。