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慢性上咽頭炎

喉の違和感が継続する場合は、上咽頭炎が継続していたというケースもコロナウイルスが蔓延してからはよく見られるようになりました。

コロナウイルス感染症は、無症状の場合であっても細胞レベルで8週~半年までウイルスが残存することもあります。
                                 Stein SR,Nature, 2022 / 耳鼻咽喉科頭頚部外科学会総会 2023年教育セミナーより

その場合慢性疲労や自律神経失調など様々な症状を引き起こしますが、耳鼻咽喉科領域では上咽頭に炎症が継続して違和感を訴える方がいらっしゃいます。
治療としてワクチン接種や抗コロナ薬、上咽頭擦過療法(B‐SPOT療法)が有効であるため、コロナウイルス感染後に違和感が継続されている方は上咽頭の確認もするべきであると言えます。

 

上咽頭擦過療法(Bスポット療法)についてご案内

当院では、慢性上咽頭炎でお悩みの方へ、Bスポット療法という治療法をご提供しております。このページでは、Bスポット療法について、患者さまにもわかりやすいよう、概要、対象疾患、治療の特徴などをご説明いたします。

Bスポット療法とは?

Bスポット療法は、慢性上咽頭炎の治療法の一つで、上咽頭の炎症部分に薬剤を直接塗布する治療法です。上咽頭とは、鼻の奥にある部分で、慢性的な炎症が起こると、鼻やのどの違和感、頭痛、倦怠感などの様々な症状を引き起こすことがあります。

喉の違和感は様々な疾患(副鼻腔炎、咽頭逆流症、咽頭アレルギーなど)でも引き起こされますが、それらが否定的な場合慢性上咽頭炎の治療を行うと改善するケースが多くみられます。

Bスポット療法では、塩化亜鉛を綿棒に付けて、炎症を起こしている部分に直接塗布します。この薬剤には、炎症を抑え、患部を修復する効果が期待できます。

 

対象となる疾患

Bスポット療法は、慢性上咽頭炎の治療に有効とされています。慢性上咽頭炎は、長期間にわたって鼻やのどの奥に違和感を感じたり、咳が出たりする病気です。

コロナウイルスやインフルエンザなどの強いウイルス疾患罹患後や、何度も風邪を引いた後に生じることがあります。

また上咽頭には免疫をつかさどる扁桃腺の一つであるアデノイドがあることから、IgA腎症にも効果的であったり、自律神経をつかさどる部分でもあるため精神症状にも効果的なケースがあります。

  • 主な症状
    • 鼻やのどの違和感
    • 頭痛
    • 倦怠感
    • いびき
    • 口臭

これらの症状でお悩みの方は、一度ご相談ください。

Bスポット療法の特徴

  • 直接的な治療: 炎症を起こしている部分に直接薬剤を塗布するため、効果が期待できます。
  • 比較的短時間で治療可能: 1回の治療時間は数分程度です。
  • 他の治療法との併用も可能: 薬物療法や生活習慣の改善と併用することで、より効果が期待できます。

治療の流れ

  1. 診察: まずは、医師が患者さまの症状や病歴を詳しくお聞きします。
  2. 検査: 必要に応じて、鼻内鏡検査などを行い、上咽頭の状態を確認します。
  3. 治療: 検査の結果に基づき、Bスポット療法を行います。当院は「鼻」から薬を塗ります。(鼻から薬を塗る方法と、口から薬を塗る方法があります)
  4. 経過観察: 治療後、定期的に経過観察を行います。1か月程度は毎週処置を行い、症状改善により終了、もしくは月1~2回程度行います。

治療を受ける上での注意点

  • 治療後、一時的に痛みや出血が生じる場合があります。特に初回~3回目程度は元の炎症が強ければ疼痛・出血も強いことが多いです。
  • 治療効果には個人差があります。
  • 他の疾患との鑑別が必要な場合があります。そのため、Bスポット療法は他疾患治療後の治療としています。

料金

他疾患治療と同じく、保険適応となります。

*毎回ファイバースコープというカメラで上咽頭を確認しますが、喉頭咽頭ファイバー検査料金は月1回(3割負担 1800円程度)のみかかります。

まとめ

Bスポット療法は、慢性上咽頭炎でお悩みの方にとって、一つの選択肢となる治療法です。治療についてご不明な点や、ご心配なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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