嚥下機能障害
ご年配になってくると、
- 飲み込みにくい
- のどが突っかかる感じがする
- むせるときが多くなってきた
などの症状を訴える方が多くなってきますが、これらは「飲み込みの機能(嚥下機能)障害」によることが多くみられます。
普段は意識せずに唾液や食べ物をのどが認識して勝手に飲み込んでくれますが、嚥下機能が低下すると食べ物を認識しなくなったり、食べ物が咽頭・食道といった食べ物の通り道を通らなくなってしまいます。
すると、のどに残った食べ物が空気の入る道(気管)に入ってしまい、それが肺に入り続けると肺「誤嚥性肺炎」をきたしてしまいます。
嚥下機能低下による肺炎は何度も繰り返しますし、肺炎自体毎年亡くなられる原因のトップ3に入る恐ろしい病気ですので、しっかりとした予防をする必要があります。
また嚥下機能低下の原因には年齢によるもの以外にも「食道がん」「咽頭がん」など恐ろしい病気が原因となる事があります。
これらはお酒やタバコが好きな中年以降の男性に生じやすい病気ですので、若いから大丈夫と思って放置をしてしまうのは非常に危険です。
嚥下機能障害を疑った際の検査は、「喉頭ファイバー(内視鏡)」でのどの中を診察ことです。また同時に実際にゼリーやとろみがついたものを飲み込んでもらい評価をすることで、個人個人に合った食事形態やリハビリを指導することができます。
当院でも、専門外来として「嚥下外来」を行う予定ですので、お気軽にお問い合わせください。