口内炎
口の中の粘膜に生じる一過性の炎症を全て「口内炎」と言います。
歯茎から唇まで口腔内の至る場所にできます。
よく皆様が悩まれるのが、頬粘膜や口唇にできる「アフタ性口内炎」です。
鏡で確認すると、疼痛部に数㎜~1㎝程の灰色斑が見られます。
物を食べているときに間違って噛んだり、栄養不足、免疫力低下が主な原因となっています。
治療は、しっかり栄養を取り口腔衛生状況を保ち、炎症を抑える軟膏を使用することで早期症状改善が望めます。
歯茎にできた場合は、歯周病や埋没歯の細菌感染から来ることがありますので、発熱や倦怠感が継続する場合は抗生剤投与も必要になる場合があります。
またウイルス感染や、真菌(カビの一種)により生じる場合があります。
例:ヘルペス属、手足口病、はしか
その場合は、抗ウイルス薬や抗真菌薬を使用し治療をします。
他にも、ずっと継続する口内炎の中には「悪性腫瘍」であったり、扁平苔癬やベーチェット病などの難治性である自己免疫性疾患の可能性もあります。
ただの口内炎だろうと放置することは病気の悪化にもつながりますので、口内炎にお悩みの方はお早めにご相談ください。