中耳炎とは

急性中耳炎とは、中耳に炎症が起こる病気です。
中耳は、鼓膜から内耳までの部分で、音を内耳に伝える役割をしています。

また滲出性中耳炎という、耳の圧力を調整する機能が悪くなると水が溜まってしまう病気を引き起こすことがあります。

症状

大人の中耳炎の症状は、以下のとおりです。

• 耳の痛み
• 耳だれ
• 聞こえが悪い（詰まった感じ）

耳の痛みは、最も特徴的な症状です。
耳だれは、炎症によって耳の中の粘膜から分泌されるものです。
聞こえが悪いのは、炎症によって音がうまく伝わらなくなるためであったり、水が貯留することによります。

原因

大人の中耳炎の原因は、主に以下の2つです。

• ウイルスや細菌による感染
• 鼓膜に穴が開くなど、中耳と外耳がつながってしまう
• 上咽頭の炎症や腫瘍

ウイルスや細菌による感染は、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症が原因でのどから耳へ細菌が入り起こることがあります。
大人の場合は耳管機能が強く、中耳炎になることは非常に少ないです。
そのため、ほとんどが外傷から鼓膜に穴が開くなどの原因で、中耳と外耳がつながってしまうと、外耳から入ってきた細菌が中耳に感染して急性中耳炎を発症することがあります。

滲出性中耳炎は耳管機能が悪くなるため生じます。また非常に珍しいですが、上咽頭に悪性腫瘍が発生することで生じる場合もあります。

治療

大人の中耳炎の治療は、原因によって異なります。

ウイルスや細菌による感染が原因の場合は、抗生物質の投与が行われます。
鼓膜に穴が開くなどの原因で中耳炎を発症した場合は、手術で穴をふさぐなどの処置が行われます。

滲出性中耳炎には、水をだすカルボシステインを使用したり、穿刺することで物理的に排出することがあります。